受注側と発注側の両方をやって分かった、WEBライターのレベル3段階とは

ライター3段階

こちらのサイトではしばらく記事を更新していませんでしたが、ここ数か月間はクラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスを利用して、ライティング業務の受発注を行っていました。こちらがクライアントとしてライターと接する案件とライターとしてクライアントに接する案件の両方をそれぞれ経験した中で、「優れたライター」とはどのようなものなのか、法則のようなものが見えてきました。

今回は、その法則に基づいて作成した、「WEBライターのレベル3段階」について紹介します。ライターとして記事執筆案件を受注したいと考えている方に、どのような点に注意して仕事を進めていけばよいかの参考になれば幸いです。

スポンサーリンク

WEBライターのレベル3段階とは

優れたライターとは一体どのようなものなのでしょうか。私の考えでは、「クライアントのビジネスゴールにコミットできること」こそが優れたライターの条件です。

ライティング業務を発注しようとするクライアントには、それぞれ必ず何らかの思惑や狙いがあります。それは運営するメディアの広告収入拡大であったり、自社サービスへの誘導であったりと様々ですが、共通しているのは「自社ビジネスのKGI・KPIを達成したい」と言うことです。

KGI・KPIについては、聞きなれない方もいらっしゃるかもしれませんので、少し説明いたします。

KGIとは

KGIとは、「Key Goal Indicator(キーゴールインジゲーター)」の略で、日本語では「重要目標達成指標」と訳されます。その名の通り、ビジネスのゴールが達成できたかどうかを判定するための指標を設定したものであり、一般的には事業の最高責任者が最も気にするべき指標と言えます。

KPIとは

KPIとは、「Key Performance Indicator(キーパフォーマンスインジゲーター)」の略で、日本語では「重要業績評価指標」と訳されます。KGIとの違いは、この指標自体はビジネスのゴールではなくあくまでも過程、プロセスにすぎないということです。すなわち、KPIひとつひとつを見て未達のものがあったとしても、その上位の存在であるKGIがきちんと達成されていればビジネスとしては成功とされるのです。ただし、実務上は各KPIに担当者が設定され、それぞれのKPIの目標達成をミッションと課せられていることが多いでしょうから、未達のKPIがあればその担当者の評価にバツが付くこともあるでしょう。

オウンドメディアのロジックツリー

ここで、以下の図をご覧ください。

ビジネスゴール

この図は、例として「見込み顧客の獲得増」をKGIとして設定しているオウンドメディアのロジックツリーを作成したものです。この図では省略していますが、本来は「獲得増加20%」などのように具体的な目標が入ります。

獲得増のためには、例えば「閲覧ユーザー数の拡大」と、「ユーザー一人当たりの獲得率の拡大」を達成することをKPIと設定すべきでしょう。そのKPIをさらに詳細にドリルダウンすることで、「検索順位の上昇」であったり「ユーザー当たりPV数の増加」といった子KPIが設定できます。もしも私がこのオウンドメディアの担当者であるならば、このような指標を意識して運営することになるでしょう。また、この担当者の社内での人事評価、査定に関しても、これらの指標に基づいてなされることになると想像できます。

優れたライターとしての評価を受けたければ、このような発注者側の思惑をしっかりと理解し、どのようなことが求められているのかを把握しながら業務を行うべきです。ライターのレベル3段階とは、このような発注者の思惑をどれだけ理解し、アウトプットへつなげられているのかに基づいてライターとしての実力を分類したものです。

ライター3段階

こちらの図の通り、最上位を「結果にコミットできるライター」、中位を「期待以上の執筆ができるライター」、最下位を「指示通りの執筆ができるライター」として分類しています。これより、それぞれの分類ごとに特徴をまとめ、どうすればより上位のレベルに到達できるのかについて考えていきたいと思います。

指示通りに執筆ができるライター

3段階の最下位に位置するのは、「指示通りに執筆ができるライター」です。当然、「指示通りに執筆できない」ライターも存在するでしょうが、それはライター以前に職業人としての基準を満たしていないため、今回のスコープからは外しています。あくまでも今回の記事の目的は、ライターとして一定のレベルにある方がより高みを目指すためにはどうすべきか、というところにあります。

指示通りに執筆ができるライターは、クライアントから提示される要件、ディレクション内容をしっかりと理解し、その通りに執筆を行い、納品することができます。タイトル、納期、文字数、見出しと言った条件を守れているため、クライアントからの評価も問題ありません。

このレベルであっても、一般的なクラウドソーシングサービスであれば最高評価を得ることは可能でしょう。しかし、最高評価を得られている、というところで満足していては次のレベルには到達できません。

期待以上の執筆ができるライター

中位に位置しているのは、期待以上の執筆ができるライターです。指示通りに執筆ができるライターとの違いは、クライアントから指示された以上の内容を盛り込んだアウトプットを出すことができクライアントを感心、驚かすことができるようになるというところにあります。

例えば、アイキャッチ画像を提供したり、図やグラフを作成したり、関連記事へのリンクを貼ったりするなど、クライアントからの指示内容以上のことを提供することができれば、他のライターとの競争にも打ち勝つことができるでしょう。当然、指示内容のすべての条件は網羅した上で、プラスアルファとしておまけを付けるイメージです。

このレベルにまで到達できれば、クライアント側としても想定以上のクオリティを出せるライターとして評価できるため、継続での発注依頼や単価の上昇が期待できるでしょう。ただし、ここまで来てもまだ満足するわけにはいきません。なぜなら、このレベルではまだ、「クライアントのディレクション内容は常に正しい」という前提から抜けることができていないからです。

結果にコミットできるライター

最上位に位置するのは結果にコミットできるライターです。このレベルのライターは、「ライアントのディレクション内容は常に正しい」という前提を疑い、クライアントのビジネスゴール、KGIが本当に達成できるような記事を執筆できます。言い換えれば、提案ができるライターであるとも言えます。

繰り返しになりますが、ビジネスには必ずKGIが設定されていて、その達成こそが経営者や事業責任者の責務になります。

ビジネスゴール

オウンドメディアのロジックツリーを改めて掲載しました。ライティング業務を発注しようとするクライアント側の狙いは各KPIの達成です。その狙いに基づきライターへのディレクション内容が考えられ、発注がなされます。

ライターとしては、クライアント側が作成したディレクション内容をよく読み、その通りにこなしてさえいればよい評価をされ、報酬を得ることができます。しかし、クライアント側としては、例えディレクション内容通りの納品がなされたとしても、自身のKPIが達成されなければ意味がありません。このような事例は実は少なくないと思われます。

私自身が発注者側となって発注した案件の多くは、私のディレクション内容通り、もしくはそれ以上の内容の記事が納品され、執筆いただいたライターの方へも最高評価を出しました。発注した記事の内容は、私の専門外の分野で、ライターさんのこれまでの経験が存分に反映されていたため、私がいかにネット検索や書籍で勉強したところで同様の記事を書くことはできなかったでしょう。ところが、それらの記事が私が自分で書いた記事よりもPVやコンバージョンを多く稼ぐことはなかなかありません。このような結果が起こるのは、私のディレクション内容が私のビジネスのKGIを達成するのに正しいものではなかったからです。

発注者としての私の事例はおそらくそんなに珍しいことではなく、意外と多く発生しているものと想像します。というのも、自身のKGIを達成するためのディレクション内容を設計する、というのは結構難易度の高いことだからです。このように、いかにディレクション通りに執筆、納品したとしても、真にクライアントの課題解決につながっていないケースは存在するのです。

ライター側の心がけ

それでは、ライターとしてはどのような点に考慮して執筆を進めるべきでしょうか。それは、「クライアントのディレクション内容は間違っている」と仮定してみるというところにあります。発注担当者の後ろにあるクライアントのビジネスゴールを把握し、それを達成できるような提案をしていくことが必要になります。

例えば、そのメディアのSNSシェア数が少なく感じるのであればSNS受けのよい画像やテーマに基づく記事内容を提案してみることや、被リンク数が少なく感じるのであれば提携企業と連携して記事を紹介してもらうことを提案してみるなど、発注担当者のディレクション内容そのものへ意見をすることが挙げられます。

このレベルに到達するためには、ライターとしての基本スキルだけではなく、WEBマーケティングやWEBデザインと言った知識も必要になり、ライターと言うよりもコンサルタントのような存在と言えます。

これが結果にコミットできるライターであり、ライターとしてさらに飛躍を望まれる方が目指すべき領域なのではないかと考えます。このようなライターであれば、クライアント側としてもできるだけ継続して発注をしたいと考えるため、ある程度の高い単価を要求しても通用するでしょう。

Businessmen and business women have a handshake

まとめ

以上が、ライターのレベル3段階についてのまとめでした。受注者側と発注者側の両方をやってみた経験から見えてきた法則でありますので、一般的に適応できる法則になっているものと思います。

これからライターとしてのキャリアを積んでいきたいと考えていらっしゃる方への参考になると幸いです。

----------------------------------------------------
Counterparty / カウンターパーティー(XCP)を使って独自通貨「NOGIコイン」を発行しました。こちらのアイコンから100円を寄付いただけると1NOGIをお返しいたします。46コインしか発行していないため、興味のある方はお早めに。詳細はこちらから

Donate with IndieSquare

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする